介護職は特に悩む人が多い
介護の現場の特徴
介護の仕事は人手不足が続いている中で働く仕事ということもあり、入社までは比較的ハードルが低く働き始めやすいことは間違いありません。しかし、入社した後は仕事内容や人間関係に苦労をしてしまってやめる決断をする人も多くいます。特に未経験であればなおのこと先輩に教えてもらわなければ仕事になりません。わからないことがあれば当然ですが先輩に聞きながら仕事をします。しかし人手不足ということもあり先輩も余裕を持って未経験の人や新人の人につきっきりで仕事を進められる職場も少ないです。こうした特徴を持つ介護の現場から介護職は他の仕事よりも悩みを多く抱えてしまうことがあります。
失敗を大きく感じてしまう
介護の仕事は間違えてしまうと利用者の怪我につながってしまったり、最悪命の危険まで及ぶことがあります。そのため少し厳しい口調で失敗を叱らなければならなかったりすることもあるため、一つの失敗をとても大きなものに感じてしまうことがあります。特に新人の介護士であればなおさら仕事が覚えられず失敗をして自信をなくしてしまうことは多いです。
介護の現場はその特徴にあるように忙しいため手が空かないことでつきっきりで教えてもらうことができる現場は多くありません。そのため何度も同じことを聞いてしまったり、介護を手伝ってもらうようにお願いをすることでも怒られてしまったり嫌そうな顔をされてしまうことがあります。また忙しいということもあって細かいことも厳しい言われ方をされることもあるため、より一層罪悪感が大きいものとなり自信がどんどんと失われていくと、結果として自信を持って介護をできず時間をかけてしまいまた怒られてしまうなどの悪循環に陥ることもあります。
もちろんこれは新人で仕事を覚えられない人だけが悪いわけではありません。本来はこうした教育体制が最も悪いことは間違いありませんが、どうしても人手が不足していることからなかなか改善が進んでいません。こうした現状で新人の介護士の人は一つの失敗から不必要な罪悪感を大きく感じてしまう現状があります。
教育体制の整っている職場へ
では人手不足だからどこへ行っても新人の介護士はつらい悩みを抱えながら仕事をしなければならないのかといえばそうではありません。施設を運営している場所によっては教育体制をしっかりと整えて育成に力を入れている施設ももちろんあります。どうしても現在の職場ではつらいという場合には介護という仕事をあきらめるのではなく、その職場をあきらめて転職という手段も考えてみましょう。教育体制が整っているところで働くことで介護の仕事が楽しく感じられるようになったという声も多くあります。
2017/10/06